2022年10月6日に開催されたイベントでついにGoogle pixel Watch(グーグルピクセルウォッチ)が正式発表されました。
割と前からインターネット上では話題になっていましたが、ようやくどんなガジェットなのかが公表されました。
Googleというブランド力が話題になっていた印象はありますが、現時点でできることがイマイチ不透明という人も多いと思います。
というわけで、今回はピクセルウォッチの発売日や価格、機能を見ながら購入をすべきか否かを検討して行きます。
Pixel WatchはGoogleからリリースされるスマートウォッチ
今までスマートウォッチというとApple Watchの一人勝ちでした。というのも、日本のスマホ市場を振り返ってみると日本人の5割くらいがiPhoneを使っているのでそうなるのも妥当なんです。
しかし、今回のPixel WatchはあのGoogleからリリースされるスマートウォッチということで注目を集めています。
誰もが知っているブランドということもあり、注目しない理由がありません。
Pixel Watchは見た目から斬新
そんなPixel watchは従来のスマートウォッチのイメージから外れたデザインが目を引きます。
Apple Watchであれば四角いディスプレイ、他のメーカーから出ているスマートウォッチはバンド型が多いなかで、なんとGoogleはツルッとしたドーム型の本体で勝負をしてきました。
平面ではなくドーム状のカーブがあるデザインで使いやすさも考慮
丸型スマートウォッチなんていくらでもあるでしょ?って話ですが、Googleのすごいところはドーム型にしたことです。
ふっくら膨らんだドーム型でディスプレイ全体が美しい曲線を描いています。この仕様のおかげでどの角度からでも見やすい、操作しやすいという使用感を実現しています。
カラーリングは3種展開
当然、文字盤が表示されるメインの部分はガラス素材です。
側面から裏面にかけてはステンレスの素材でできているので、かなり軽量化を重視していると言えます。
カラーリングは光沢仕上げのポリッシュドシルバー、シャンパンゴールド、マットブラックの3種。
バンドの取り替えも可能、ユーザー好みのデザインと使用感を楽しめる
もちろんpixel Watchもバンドの取り替えが可能です。現在は5種類の販売ですが、2023年春頃には2種類の金属素材のバンドの発売も予告されています。ビジネスシーンでも、プライベートでも使いやすい使う人を選ばない見た目を重視しています。
今後、サードパーティ製のバンドも発売される可能性があるので、その日の気分に合わせた運用もしていけそうです!
スポーツに特化したアクティブバンド
フルオロエラストマー素材の耐久性と防水性に特化したバンドです。見た目はApple Watchのスポーツバンドと全く一緒なので使うシーンを選びません。カラーは5色展開で価格は6,300円。
カジュアルに使えるウーブンバンド
ウーブンバンドはカジュアルに使えるような見た目をしています。ハイテク繊維素材を細かく織り込んだバンドです。3色展開。価格は7,800円
付け心地に特化したストレッチバンド
伸縮が可能な素材を使ったバンドです。装着する時もいちいちベルトの調節とかがいらないのが特徴。1日中つけていても快適に使いまわせます。3色展開。価格は7,800円
フォーマルシーンで使えるクラフトレザーバンド
フォーマルシーンで使えるようなクラフトレザーバンドです。2色展開。価格は10,300円。
遊びもあるツートーンレザーバンド
フォーマルなクラフトレザーバンドに対して遊びもあるのがツートーンレザーバンドです。素材は一緒なので区別をする必要があったのかは分かりません。色は3色。価格は10,300円。
高級感がありシーンを選ばないメタルメッシュバンド
2023年春に発売予定のバンドです。ステンレススチールメッシュ素材で耐久性も高そうです。カラーは本体色に合わせた3色展開。価格は16,800円。
ビジネスマン向けメタルリンクバンド
こちらも2023年春に発売予定です。クラシックな腕時計のスタイルを取り込んだバンドで、ステンレススチールで高級感もあり、サイズ調整も普通の腕時計と同様にできます。カラーはマットブラック、ポリッシュドシルバーの2色展開。価格は25,800円。
大きさは直径41mm
サイズ感は画面直径が41mm厚みはApple Watchより少し厚みがあります。
- 直径…41mm
- 厚さ…12.3mm
- 重さ…36g
- 画面サイズ…1.25インチ
Apple Watchより画面サイズは小さめで、重さは重めです。
文字盤の種類も豊富
pixel Watchも文字盤のカスタマイズが可能です。これはOSのアップデートと共に増えていきます。
文字盤にアプリケーションの配置ももちろん可能できますし、運動記録と連携した文字盤も搭載されています。もはやApple Watchと変わりません。
ボタンはリューズとサイドボタンの2つ
本体に搭載されているボタンはApple Watchでいうところのdigital crownのリューズとサイドボタンの2ヶ所です。
リューズを回すことで画面をスクロールしたり、サイドボタンを押すことでアプリの使用、切り替えができます。
バッテリーは最長24時間
バッテリーは最長24時間の利用が可能です。1日1回の充電は不可欠になりそうですね!
ちなみに充電は付属の磁気充電器で充電ができるので置くだけで充電も可能です。
充電速度はまあまあ
付属の磁気充電器を使えば5W出力で充電ができます。最大充電まで2時間半とそれなりに早いです。
処理性能に不安が残る
pixel Watchに搭載されるチップはSamsungのExynos 9110です。2018年モデルの型落ち品なので、コアプロセッサで補強をしているとは言えど不安が残ります。
Apple Watchより安価で販売しようと思うと最新のチップを使えなかったんじゃないか。って勝手に想像をしています。
ただこれで強気にリリースするってことは使用感は問題ないとGoogleが判断したってことだと思います。
Wear OSは2.0GBとAndroidのスマートウォッチにしては多めです。
Pixel Watchの機能
とりあえずスペックを見てみて「うーーーん」と今唸っているところですが、大事なのはできることだったりします。
スマートウォッチはできることが多ければ多いほどいいんです!ということで機能を見ていきます。
①タッチ決済にはもちろん対応!ただし、制約が多い
Googleウォレットを利用したタッチ決済に対応しています。
もちろんクレジットカードを追加しておいてタッチ決済をするという利用方法も可能です。FeliCaにも対応しているので、交通系電子マネーもかざすだけで使うことができます。
ただ今のところSuicaのみの対応で、タッチ決済の制約が多いのが問題点。iDやQUICPayは今のところ使える予定はありません。しかもSuicaもクレジットカードから都度チャージが必要です。これに関してはApple Watchより劣る結果になっています。
②フィットネス、健康管理に役立つ機能は搭載
Google Pixel Watchに搭載されるのはGoogleが買収したFitbitの健康管理機能とフィットネス機能だったりします。
もちろんワークアウトも測定できますし、心拍数や睡眠の質、運動量の把握と記録できる内容は多いです。転倒検出も搭載されているので、万が一の事態には安心。という感じですが、要するにApple Watchとできることは一緒です。
心電図に関しては日本は未対応ですが、今後対応する予定です。
③各種Google提供のアプリとの連携
多くの人が日々使っているサービスはGoogleが提供しているものだったりすると思いますが、そんなアプリに幅広く対応しているのも特徴です。
Googleマップで手首でナビゲーションの確認
Googleマップアプリを使えば経路案内をpixel Watchから確認することができます。ルート確認のたびにスマホを見なくてよくなるからかなり手間が減ります。
Gmailでメールの内容を確認・返信
Gmailのアプリで届いたメールの内容の確認と返信が可能です。
とはいえ、返信はどこまで自由にできるかはまだ不明。定型分だけ返信ができるクイック返信しか対応していないかもしれないですし、音声入力での返信かもしません。
Google Walletで支払いも楽々
タッチ決済のところでも書きましたが、Google Walletにはもちろん対応です。タッチ決済もできます。
YouTube musicで音楽を楽しむ
YouTube musicを使って音楽を楽しむこともできます。もちろんpixel Watchから操作をすることができるので、スマホでわざわざプレイリストを選ぶ必要はなくなります。
Googleカレンダーで予定の確認
どこまでのことができるかまだ不透明ですが、Googleカレンダーで予定の確認はできます。その上予定の追加ができれば申し分ないのですが、これに関してはまだわかりません。
Googleホームでスマート家電と連携してリモコンとして使える
ところどころで一押しされている機能です。Wear OS向けに新しくGoogle HOME アプリがリリースされます。これによって家電の操作ができるようになります。もちろん家電自体がスマート家電でスマートフォンとの連携ができることが前提ですが、照明をつけたり消したり、エアコンの温度を調整したりの操作ができます。
④Pixelデバイスとの優れた連携
Pixelはスマホタブレットなどのデバイスがあります。他のデバイスとの連携も魅力となっていて、Google Pixelがどこに行ったかわからない時にウォッチを操作して音を鳴らしたりができます。
カメラのリモートシャッターにも対応しています。
⑤ウォッチから操作できることが多い
ウォッチから電話に出たり、電話をかけたり、メッセージの確認をしたり、音楽の再生をしたりとできることが多いです。
⑥ベアリング、初期設定は簡単
Fast Pairに対応していて、ペアリング自体も簡単にできます。ただBluetoothをオンにしてアプリの操作に従えばいいだけです。
Pixel Watchを使うための条件
pixel Watchを使うために必要なものは下記。
- Android 8.0以降を搭載したスマホ
- Googleアカウント
- Fitbitアカウント(健康機能を使う場合)
iPhoneでは使うことができません。
ただほぼ全てのAndroid端末で使えるので、PixelシリーズじゃなくてもOKです。
Pixel Watchの価格と発売日
Pixel Watchには近くにスマホがなくても単独で使える 4G LTEモデルとBluetooth / Wi-Fiモデルの2種があります。全てアクティブバンドかつ本体サイズは41mmで統一されているので、必然的に2種類の選択肢から選ぶしかありません。あとはカラーリングを選べるくらいです。ちなみに価格は、
- Bluetooth / Wi-Fi…39,800円
- 4G LTE…47,800円
と言ったところ。
AndroidにもApple Watchと同じ使用感を提供するのがテーマっぽい
今回のPixel watchですが、調べれば調べるほどApple Watchと同じ使用感を追求しているように考えられます。というのもApple WatchはiPhone向けに開発されたものでAndroidには不向きでその機能をフルに使えません。
そんなAndroidユーザーたちに救済の手を差し伸べたのがGoogleなんです。
全てはGoogleの戦略通り
ところでApple Watchとそもそも競合になるわけじゃないからこんなに価格安くなくてもいいんじゃね?って思ったのは僕だけじゃないはず。
ただこれに関してはApple Watchを使いたくてiPhoneを使っているユーザーをAndroidに流す戦略にも感じます。
特に今回のスマートウォッチがGoogleから発売されるっていうのがミソで、民衆のGoogleに対する信頼感は絶大です。
その上価格が安いとあれば、必然的にGoogle PixelやPixel watchを検討するユーザーは増えます。全てはGoogleの思う壺。というわけです。
Androidのスマートウォッチ市場の王座に君臨しそうな予感
現在Android端末を使っている人たちのスマートウォッチって何を使ってるの?ってくらいいろんなものが使われている印象です。
今回のPixel WatchはそんなAndroidのスマートウォッチ市場の王者に君臨しそうな雰囲気を感じます。
iPhoneユーザー向けにApple Watch以上のものを提供するのは難しいですし、だったらAndroidで王者になればよくない?って話な気がします。
実際リリースされてからが見ものですが、これで世の中がApple WatchとPixel Watchユーザーだらけになったら面白いですよね!本当の意味でスマートウォッチ市場が二分化されます。
とはいえ、僕のメインスマホはiPhone。だから、今回は購入はしません。
市場の流れを楽しみながら見ていたいと思います。