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元パチンコ屋店長代理だった僕がパチンコ屋の裏側を暴露する【遠隔、店長ボタン、設定、サクラ】

2022-10-05

僕は以前パチンコ屋で働いていました。

パチンコ屋の裏側って得体が知れなさすぎて怖くない?そんな声をよく聞きます。

というわけで、気づけば店長代理まで上り詰めた僕がせっかくなのでパチンコ屋の裏側を暴露しようと思います。

きー
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きーです。TwitterInstagramもやっています。お問合せはコチラから。

【結論】世間で言われていることは都市伝説に過ぎない

もはや引っ張る気もないので予め言いますが、ぶっちゃけ世間で言われている仕様(店長ボタン、遠隔操作)は都市伝説に過ぎません。もうそれが真実。詳しいことは後述します。

店長ボタンや遠隔操作について

大前提として、遊戯人口の減少やコロナの影響でパチンコ屋は結構瀕死の状態だったりします。

大手ホールはそんなことないと思いますが地元に根付いた昔からあるパチンコ屋とかが特にそうです。

今となってはホールもネームバリューの時代で、媒体やYouTubeで取り扱われるような店舗は若者の遊戯者も多いのですが、ローカルなお店は昔からの常連のおじいさんおばあさん相手のところばかりです。

そんな中、コロナが流行ってしまい駅前店舗だろうが閉店ラッシュが続いています。さらにパチンコスロットの規制法案でホール的には大ダメージを喰らっています。

仮に店長ボタンや遠隔操作ができるならもっとパチンコ屋は儲かるでしょう。閉店ラッシュになることなんてないです。

店長ボタン、遠隔操作はリスクが大きい

これについては過去はあったかもしれませんが現在設置することはまず無理です。というのもパチンコ、スロットって市場に流通する前にめっちゃくちゃ厳しい試験を通過する必要があります。

この試験をしている保安通信協会(通称:保通協)の検定はかなり厳しく、メーカーが汗水垂らして開発した台も少し基準値との差があるだけで試験不合格の烙印を押されてしまいます。

世の中に出回ってない新台がどれだけあるのか考えると身が凍る思いをしてしまうくらいここの試験って厳しかったりします。

なんでこんな話をしたかというと、この保通協は警察の天下り先として名前が挙げられます。真偽は定かではありませんが、仮に天下り先だとしたら下手なことができない場所でもあると言えるのです。

だからメーカーが予め店長ボタンや遠隔操作ができる仕組みをつけるのなんてまず無理です。ちなみについていることが発覚したら一発で営業停止になります。

新台導入後警察の点検がある

さらに新台導入後には必ず警察の検査を遊戯台開放前に受ける必要があります。

そのときにも裏の基盤から基盤の付け替えだ痕跡がないかまでじっくり見られます。よって、ホール側が新しく何かを付け加えるのもまず無理です。よって店長ボタンも遠隔操作も都市伝説なのです。

台以外に設置しているんじゃないの?データカウンターとか怪しくない?

っていうと、「台じゃなくてデータカウンターとか島の配線とかに設置したらいいじゃん」っていう輩がいますが、そもそもそんな費用かけられないのが現状ですし、データカウンターにそんな高度な仕事をさせるのは無理です。

あれはあくまでデータ表示をする機能しかついてなくて台からの信号を受信することはできてもデータカウンターから台に電気信号を飛ばすことができません。

その証拠に台にトラブルが発生しても遊戯者がいちいち呼び出しボタンを押さなきゃいけないでしょ?もしデータカウンターと紐づいて操作できるようにするならまずトラブルがあったら呼び出しをするようにするでしょうし、それができないからわざわざ呼び出しボタンを押す必要があるわけです。

裏物について

4号機時代に隆盛だった裏物ですが、現在はホールには存在していません。

これも店長ボタンや遠隔操作と同じ理由でスロットについている基盤を1枚まるっと取り替える必要がある裏物は警察の検査が厳しくてそんなことはできない。というのが結論です。

設定について

多くの店はベタピン(据え置きの設定1)が多いです。これにも明確な理由があります。

パチンコ屋ってめっちゃお金がかかる

パチンコ屋って想像を絶するくらい1ヶ月のランニングコストがかかります。電気代をはじめとして景品を入荷しなきゃいけないし、人件費もかかります。その上、今の新台は液晶がデカかったり、無駄に筐体がデカかったり、役物がエグ過ぎて高額です。引くくらいに高いです。そんな費用をどこから回収しなきゃいけないかというとユーザーの遊戯費用なんです。

パチンコはギャンブルってイメージが先行して忘れられがちなのですがあくまでエンターテイメント。ホールはエンタメを提供する商売ってことです。つまりホール側は第一の理念が「稼ぐこと」なんです。

稼げていないホールは設定を入れてあえて儲かるか儲からないかの賭けをするよりも、既存ユーザーから搾り取る方向性で考えています。その方が確実に儲かりますから。

これはひとえに遊戯人口の減少も一因です。

大型店は別

それに対して大型店は別です。仮に100台しかないホールと1000台遊戯台があるホールを比較しましょう。同じ1割高設定を配分したとしても、100台の方は10台のみ。1000台の方は100台に設定を入れることが可能です。

とはいえ、この2つで比較しても売り上げは100台に設定を入れた1000台の大型店舗の方が高いです。というのも高設定は同じ1割ではありますが回収をしやすい低設定台は90台と900台という圧倒的差な上に、そもそもパチンコスロットは最初にお金を投資する性質上、勝てない確率が高い台が多ければ多いほど儲けやすくなる仕組みになっています。

結局はホールが儲けられるようにできているんです。

設定を入れたことがある過去を回想する

とはいえ、万年ベタピンかというとそんなことはありません。

新規顧客獲得のためには設定を使っているお店だと見せる必要があります。

というのも設定が入っている=優良店というのが遊戯者の声になるからです。なのである程度設定を入れる日はあります。

それがどんな日かというと、

  • 稼働が増える土日
  • 周年イベントの日

のようなとにかくお客さんが期待してホールに足を運ぶ日です。高設定を使ったところでそもそもの稼働人数が増えれば回収はしやすいですし、高設定が入っていることをアピールできれば、「俺の台もワンチャンあるかも」って粘ってくれるライトユーザーは次から次にお金を入れてくれます。よって普段よりお金は回収しやすくなるわけなのです。

常連は当たり前のように周年イベントだから還元してくれるという頭で次から次に投資をしてくれます。

ここで新規顧客を捕まえることができれば、さらに売り上げを上げやすくなります。ホールとしては1番の頑張りどころなんです。

当時店長に任せられて設定を入れた台を思い出してみた

うちのホールは僕以外(店長含む)パチンコスロットライトユーザーでした。なので、僕にある程度の設定配分と設定の入れ方を任せられていました。これが僕が店長代理って言われていた理由なんだけど、そのときに設定を入れた台を思い返してみます。

タイミングは別々でしたが、下記のような感じ。

  • バジリスク絆(全5、6)
  • まどマギ2 (全5、6)
  • 花火通(設定H)
  • タロットエンペラー(設定6)
  • ジャグラー(ベタピン)
  • 沖ドキ(全リセ設定2)
  • 凱旋(全リセ設定1)
  • 番長3 (全設定5)

これで優良店かどうかを判断するのはあなた次第です。ってところ。

どの台も今はホールにないので、設定を入れた基準まで解説していきますが、設定を入れた基準は「わかりやすさ」です。ただこれだけ。絆、まど2、花火通、タロッペは言うまでもなく、凱旋と沖ドキは基本ベタピンリセ無しだったので、あえてリセをかけてリセット天井に引っかかっても期待してもらえるようにした感じです。

リセットについて

今となってはパチンコにも天井(遊タイム)がつきました。スロットにも天井って言われるものがありますが、リセットは基本的に爆発力がある台かつ天井に行かれると厄介なもの、期待値があるものに限ってされていた印象です。

何でもかんでもリセットをかけるっていうのはかなり労力がかかるので、大型店舗じゃない限り掛けたがりません。何気にスロットの設定変更って面倒なんです。

サクラについて

よくホールでおばちゃんに「あの人いつもよく出ているけどサクラじゃない?」って声をかけられていました。

ただそんな人を雇う金がもったいないからサクラなんて仕込んでいません。ちなみによくでている人っていうのはうちの特性を理解してハイエナをしていたスロプロっぽいにいちゃん。よく凱旋の天井で単発喰らってたなぁ…。

釘調整について

実際のところ、パチンコの釘は締めてます。むしろそうしないとパチンコの売り上げは立てられないから締めていました。

とはいえ、これって表向きは言っちゃいけない話。ただもう辞めてるんだし知ったこっちゃない。ちなみにどこのホールもしているよ?

釘師を使っているのはごく一部

とはいえ、釘師に頼んでいるホールって多分案外少ないです。うちのホールは店長自らやってました。

スケールを持ってトンカチでカンカンと打ちつけて試し撃ちをしてボーダー以下だったらオッケーというガバガバ仕様です。

とはいえ、1000回転くらいは試しているっぽかったし、回り過ぎている台は即刻その日の夜に釘調整されていました。

監視カメラについて

監視カメラはごく普通の家電量販店にあるようなもので顔認証システムなんてありません。

つけている理由としてはゴト対策や不審客の監視のためです。よく監視カメラが店長ボタンとリンクしていて〜とか聞きますが、そんな高度な技術があるなら多分もっと他のことに生かされていると思います。

パチンコ屋の裏側にある大袈裟な機械について

遠隔操作疑惑を助長するものとしてパチンコ屋にはホールコンピュータ(ホルコン)っていうのが常設されています。

これが大層な見た目をしているので遠隔操作をしているんじゃないか?って疑惑を助長している気がしますが、全くもってそんなことはないです。ちなみに遠隔操作なんてやろうものなら発覚時点で一発アウト営業停止です。そんなリスクを取ってまでもやることじゃないのです。

ホルコンはリアルタイムで売り上げ管理をしていて、回り過ぎている台はないか、ゴトの可能性はないか、不正入賞をしている客はいないか、を管理しているに過ぎなかったりします。

見た目こそ大袈裟ですがスロットの場合は投入したメダルと払出しメダルの差枚数管理、パチンコの場合は打ち出した球数と賞球数を表示しているだけです。異常があったら通知してくれます。

インカムについて

ホールスタッフはみんなインカムをつけていますが、これは実は店長室とも繋がっていて下手なことが会話できないようになっています。

もちろん雑談はNG。しかも誰かのだけミュートするとかできないので全部筒抜け。あくまでトラブル対応の時とかに連絡を取り合う用途で使っています。もちろんお客さんの悪口とか言っているわけがない。っていうかいえません。

プレミア系演出のハズレについて

遠隔操作系の話ですが、激アツ演出ではなくプレミア演出が出てハズレたということをいう人がいますがこれ実は遠隔でもなんでもなくてバグです。

ホールを擁護するわけじゃありませんが、そもそもパチンコ台を作っているのはメーカーであり、パチンコ台もメーカーの社員が作っているので、データにバグがあるっていうのはあり得る話です。

確定って言葉じゃなくて大当たり濃厚って表現されるのはそう言った不測の事態が起こり得るからなんです。

パチンコ屋って思っているよりクリーンだよ?

そんなわけでパチンコ屋で気になるあれこれについて解説しましたが残念ながらみんなが思っているようなことは今のご時世ではなかったりします。数年前にはあったかもしれませんが、今はそれ以上に何でもかんでも厳しい時代なのでパチンコ屋もクリーンじゃなきゃ営業を続けられません。

何より今日紹介した話が仮にあったんだとしたらスロプロの人たちは稼ぎを作ることはまず不可能です。ホール側でコントロールできるってことは勝たせないことも可能ってことなのです。

法整備も進んでパチンコ屋も何気に苦しんでいるのが実情だったりするので、変な目を向けずにいてもらえたらと思います。

ちなみにパチンコスロットはどれだけ美味しい思いをしても時間と金の無駄なので手を出さないほうがいいでしょう。

  • この記事を書いた人

きー

岐阜県出身の山猿。名古屋市在住。28歳。本業は会社員。芸能マネージャーを経験し身体を壊したことをきっかけに人格が歪んだ。猫をこよなく愛し猫と共に暮らす生活。小学校でじゃがりこにハマり肥満体になり、中学でバスケにハマり、高校では帰宅部へ転身。大学ではほぼニートのような生活を送り、いまに至る。更新情報やどうでもいいことはTwitterで呟いている。

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